9月 24

最近、釣具を自作しております。自作と言っても簡単なものばかりですが、今回は、アシストフックの引張強力に付いて、測定を行ってみました。

と言うのも私は、釣り針への結線方法を『本結び(ネイルノット)』で統一しています。
釣り場では、枕掛け外掛け結びを用いますが、家で仕掛けを作る際は、ほとんどがネイルノットです。
本線が結び目の外側に出ていないので、傷に強いかなぁ~という思い込みです(w

カブラやインチク用の仕掛けは、2本針で作製しますが、ネイルノットで作製すると、ラインが長くなり、上手く作ることができません。よって、『セキ糸』や『根巻糸』での結線が重要になってきます。

前置きはさておき、『セキ糸』や『根巻糸』を使ったアシストフックは、結び目がありませんので、どれくらいまで引っ張っても大丈夫なのか、とても気になっていました。

折角なので、引張強力を測定することにしました。レポート形式で、載せたいと思います。

■■使用ライン■■
①PEライン8号(37kgf/80lb)…よつあみ(YGK)パワーハンター
②PEライン12号(60.5kgf/130lb)…サンラインDEEP ONE(ダイニーマ採用)

③ジギング用PE/ナイロンライン(22.5kgf/50lb)…OWNERパワーフレックスPF-02
④ガリス ウルトラノット15号(68kgf/150lb)…よつあみ(YGK)
使用ライン

■■使用フック■■
マジティカ 鯛カブラ用専用フック TAIGA11号
使用フック(カブラ専用針)

■■使用根巻糸(セキ糸)■■
TEAM釣武者 ケプラー根巻糸

■■試験手順■■
1.フックに根巻糸を往復巻き付け、それぞれのラインをセットし、なるべく強く2往復巻き付け、ネイルノットで締め付けた後、余ったラインを切る。
2.巻き付けた糸に、低粘度の瞬間接着剤を染み込ませ、1日自然乾燥させる。
3.各検体のラインの端部をダブルラインで8の字結びにし、輪を作る。(ガリスウルトラノットは、始めから端部を輪にしてある。)
4.各検体のフックを万力で固定し、S社オートグラフ(引張試験機)で引っ張り、ラインが抜けた強力を測定する。
検体
↑ 左より検体①~④

■■測定結果■■

検体名
引張強力[kgf(lb)]
①PEライン8号 14.2 (31.6)
②PEライン12号 14.1 (31.3)
③ジギング用PE/150lb 14.2 (31.6)
④ガリス ウルトラノット15号 21.9 (48.7)

注意)1lb=0.45kgf で換算しています。

■■考察■■
『④ガリス ウルトラノット15号』が、他の検体よりも高い値を示しましたが、他の3種類は14kgf(31.1lb)程度で同様の値でした。
しかし、この測定の予備試験として、使用ラインを『③ジギング用PE』に固定して、測定を行っていますが、最低値9.4kgf(20.9lb)-最高値14.2kgf(31.6lb)とばらつきを示していました。他のラインに比べ、表面が非常に硬く、根巻糸の食い込みや摩擦係数が低いことが、原因と考えられます。

一方、最も値が高かった『④ガリス ウルトラノット15号』は、非常に根巻糸の食い込みが良かった為、高い結果に繋がったと考えられます。

更に、このフックは、12kgf(26.7lb)程度の力で、針が伸びてしまいますので、万が一大物がヒットした場合、ラインが抜ける前にフックが伸びてしまう状態になりますので、性能としては十分だったのではないかと思われます。

アシストフックの場合、根巻糸とフック、根巻糸とラインのそれぞれの摩擦が積み重なって、引張強力を生み出していると考えられますので、より強く巻き付けることが大切かと思います。

余談ですが、『③ジギング用PE』をネイルノットで結線した場合、13.4kgf(約30lb)で結び目からラインが切れました。もちろん、フックも曲がっていました。結び目は弱いというのが実証されたワケですが、ネイルノットで結線しても、『セキ糸』や『根巻糸』で結線しても、同等の性能を確認できたことは、有意義な測定だったと思います。

(測定n数を増やして、作製のバラツキの統計的な傾向を見るのも良いかと思いますが、ちょっとコストが掛かるので、省略しました。)

以上。

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11月 09

大人気の陸奥湾 真鯛釣りですが、なかなか予約が取れず、シーズンが終わっちまうよぉ~と
(;^_^A アセアセ・・・
やっと予約が取れましたが、天気予報は、雨・波4m~1.5mという予報。
本当に波が落ち着くのか・・・かなり嫌な予感がする・・・・向かう道中、雨は降るわ、風が強いわ。

ちなみに、今回の目標は、自作リグで釣ること。
陸奥湾ご当地ルアーが、色々な釣具屋さんから出ていますが、船頭さんも色々な仕掛けを造っている有名人です。直々に作り方を聞き、実際に造ってみました。実際に釣れるか?と言うよりも、大物が釣れた場合、十分な耐久性があるかが気になるところです。

自作リグ

マリーナに到着して、一目散に海を見てみると・・・・・波がほとんど無い!!
荒れるだろうと思われた海が静かです。空も明るい!!これは、天気の心配は無さそうだ。

いつもお世話になっている、船頭さんは船を新調していました。
12人乗りの28.5ft。キャビン付き。しかも、ディーゼルエンジン240馬力です。
大人が横になっても十分なほどの幅があり、しかも船底は双胴型で波に強いという構造。
ほとんど揺れがありません。これは、豪華な船ですわ。
NEWボートより
出船し、船を全速力で走らせること30分。目標ポイントである鯛島付近まで来ましたが、思いの他流れがあり、このポイントを断念。西へ進路を変更し、蟹田沖まで移動。

水深36m。そこで一斉に仕掛け投入。小さな当たりがあり、餌だけが取られる状況が続く中、1人に30cm近いメバルが3本連続ヒット!!これはこれで、良いスタートです。
その後私にも手の平サイズの真鯛がヒット。小さい真鯛がいるということは、でかいのも居るはず・・・と期待大。

手のひら真鯛⇒リリース

その直後、いきなりロッドが引ったくられるような強烈なあたり!!
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
これは、大物だっっっと、焦る気持ちheart02を抑えながら、リールを巻き上げますが、どんどんラインが出ていきます。10m巻いて、15m走るということを繰り返し、5分くらい格闘したでしょうか・・・
やっと抵抗も弱くなり、水深20mほどまで巻き上げてくると、ヤツも観念したのでしょうか?やっと魚鯛が見え、浮き袋から空気がボコボコと漏れたのを確認。
(水深の深いところから、急に浮上すると、魚の浮き袋がパンパンになり、もう潜ることができなくなります。その時、空気が漏れたりします。)
タモ入れの瞬間
船頭さんが、丁寧にタモ網を掛けてくれました。上がってきた真鯛は63cm!!
自作ブラーで釣り上げたことで、喜びは2倍。

63cm真鯛ゲットォ

実は、このウィニングブラーは、根掛かりでロストしちゃいましたorz

その後は、同船している仲間にも、ぽつぽつと30cm前後の真鯛やソイ、一升瓶のようなアイナメなどがヒットしますが、全体的に渋い状況。

釣り仲間の釣果1 釣り仲間の釣果2

ボウズはなしでしたが、水温17℃という高水温状況が悪かったのか・・・大物の追加はなし。
これで、今年の真鯛釣りも終了か?と悔しい気持ちが残りますが、夕方、帰港。

63cmの真鯛は、帰宅後3枚に下ろして、お刺身・アラ汁・カマ焼きで頂きましたdelicious

真鯛のカマ焼き

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